丘の上の芋畑 丘の上の芋畑

今は昔――― 町民が、他の芋より甘い芋を種芋に、自然の成り行きに任せながら育て、
代々受け継いできた甘くて美味しい芋がありました。
お芋を焼くととってもやわらかく、蜜がしみ出てくることから皆は「蜜芋」と呼んでおりました。
時は流れて今、
広く皆様に味わっていただけるようになりましたこと、
ひとしおの感慨がございます。

現在、早雲蜜芋の育つ畑は岡山県井原市の山奥、小高い丘の上にあります。
太陽が東から昇ろうとも、西へ沈もうとも、影にならない丘の上。
芋たちは周囲の自然に身を任せ、のびのびと育ちます。

収穫期など人手が必要な時期以外、
広大な芋畑をたった一人で世話しています。
蜜芋職人・森兼 一樹、その人。
お芋たちを一心に思う蜜芋職人の姿勢に応える様に
しっかりつるを伸ばし、みっちり葉を広げます。
土の中で、ぷっくりもっくり太るといよいよ収穫の時期。
皆さまのお手元へすぐにでもお届けしたいのですが、ちょっと一息、
美味しさの為の熟成期間が必要なのです。

丘の上の芋畑2 丘の上の芋畑3 丘の上の芋畑3

丘の上の一角に、何やら古代の神殿の様な建物が…
いえ、ここは芋たちを熟成させる天然の室。
年中、温度や湿度を一定に保ちながら、お芋の甘さを引き出します。
自然の産物は、自然の中で蓄えられる。
とっても自然な成り行きです。